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ベイス、ベイス、ベイス、ぷらすジャン!

先週、観に行ったライブが素晴らしかったので、ちょっとだけ感想を。

2/21「Jean Sasportes 来日ツアー×齋藤徹トリオ@四谷喫茶茶記会http://travessiart.com/blog/5467/

元ブッパタール舞踊団ソリストのジャン・サスポータスさんと、齋藤徹さん率いるダブルベース(コントラバス)・トリオによる、全曲ピアソラ作品によるコラボレーション。
ダブルベースは全員、ガット弦を使用。
正直、スチール弦とガット弦の違いが判るほど私は生でベースを聴きまくったことがないのだけれど、
これほど体も心も動かされたということは、ガット弦はやっぱイイのかなぁ、なんて思ったり。

四谷喫茶茶記会、という大正時代の小さな小さな洋館、のようなステキな空間も効を奏していたとは思うけど、観客の一体感、がすごかった。
感動を共有して、知らない人通し顔を見合わせて笑ったり、休憩時間や終演後に言葉を交わしたり。とてもプライベイトなかんじ。

鳥肌がね、何度もさざめいたのですよ。
鳥肌はなんで立つのか、なんて考えたり。
涙がちょちょ切れたり。

ダブルベース三本、楽器がデカいだけあって心身に迫ってくるモノもデカい。
いや、もちろん誰が何を弾いてもってわけじゃないよ、当たり前だけど。

話は前後しますが鳥肌について。
自分で自覚しながら、あ、鳥肌が立ち始めました、広がってきました!と認識しているのが面白い体験だった。
鳥肌、は「身の毛がよだつ」ということだから、私の推測ですが、「生命の危機系」ホルモンによる作用なのかな、と。
心が動くということは、生命にとっては、ヤバいことなのかな、と。
快・不快で分けられる以前の、心身が未知の何かに遭遇する瞬間、
安定していたものが揺さぶられて不安定に、
安定と不安定の間、
エネルギッシュ!
文章はうまく纏められませんが、ダブルベースという楽器がより好きになりました。

ちなみに私には、昔、入り浸っていたセッションバーに常備されていたコンバスで遊んで、(バイオリンのでかい奴と思えば弾けるはず、と)その次の日から手首の腱鞘炎、肩まで痛みが広がり、湿布貼りすぎてかぶれて腕全体がパンパンに腫れる、全治数か月、、
という苦い思い出があります。
こんな楽器を選ぶ人は、それだけでもスゴいなぁーなんて思ったり。

齋藤徹さんもジャンさんも、もっと観たいなぁー。

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by agatha2222 | 2013-03-01 14:06 | Other | Trackback | Comments(0)


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