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「西荻ヴォードヴィルvol.2」ご来場ありがとうございました

4/5 宇田川朝子さん主催の「西荻ヴォードヴィルvol.2」、終了しました。
ご来場いただいた沢山のお客さま、主催の朝子さん、共演者の方々、「私のイメージ」で絵を描いてくださった画家の後藤環さん、本当にありがとうございました。

自分の記録として、振り返っておきたいと思います。

まず当日は…、前夜に色々あって、正直なところ「気もそぞろ」でした。
それでも、とにかく現地に着いてから「集中」すれば大丈夫、と思って臨みました。
自分のリハ(サウンドチェックだけ)が終わっても、やっぱりいつもと違って「気がそぞろ」。
プリアンプ(DI)の電池をプラスマイナス逆に突っ込んで、(それじゃもちろんギターは鳴りません)電池がめっちゃ熱くなっちゃうというミスも。(まあこれくらいは日常茶飯事…)
こういう時は、集中しようとしても、他者のリハ音や、話声ばかりがアタマに入ってきて、
エネルギー(または「気」)が胸より上に上がって溜まってしまう。
このまま声を出せば、図らずとも喉元に力のこもった、イヤな、普段リラックスして歌っているときとは違う声を発することになってしまう。
不安と焦り、そんなものは全く必要ない。

自分の出番が来るまで、「神経トレーニング」と「ヴェーダ瞑想」で、身体を意思をつなげる、身体にスジを通す、もっとアヤシイこと言うなら、「体・心・霊(魂)」の三位一体を、図る。
少しずつ、あっちこっちに意識が飛んでバラバラになっていた「私」が、私の身体の中心に戻ってくる。
「今ここ」に居て、「滞りなく使える」体を準備する、それで自分のベストが出せる、と信じて。

結果は、声質等はとてもよかったと思う。
滞りなく、自然に、必然に、その瞬間「歌の中のひと」が表現したいような声が、自分の持ってる「イイ」声が出せたと思う。
(まあ音程外したりとかまだまだ正確さには欠けるんですが)

ライブ本番での声質の硬さ、(つまり妙に力が入ってしまうこと)はここ数か月の課題であったから、
今回は進歩したと言っていいと思う。
ライブでなくても、家ででも、最近、ヨガと瞑想を(毎日は出来てないけど)日常に取り入れ始めてから、「滞りのなさ」は進歩したように感じていた。

先生方、ありがとうございます。

一方のギターは、弾き損じ連発…(痛)ありえないところでコードを間違えたり。
「ありえない間違い」が不安を呼び、左手に硬さが出る。
この原因は、数週間前に「怪我」したギター自身に責任を9割ほどなすりつけようかと。(極悪)
ネックが軽く内反りしててさ…音のビリつきはまだしも、左手にとってはもう別の楽器になっちゃって、弾き辛いの。(言訳)
しばらくライブがないので、今週中には修理に出します。ええ、出しますよ。

で、無事に45分、弾き損じはありつつもちゃんと出すもの出せた実感とともに、演奏終了しました。

終了後は、好意的な感想を沢山いただき、受け入れて貰えたことがとても嬉しいです。
「よくあんなに入り込めるネェ」とある方に言ってもらったのですが、
まあ、本番中に泣かなくて良かっな、と(笑)
なんというか、自分にとってある種の歌を弾き語るということは、歌の中の主人公と監督を同時にこなすものだと思うので、その二役のバランスが大事だと考えています。

さらに、「(曲の作り方が」やっぱりビートルズ起源だね」と言って貰えたのもうれしかった。
私が若い頃に影響を受けたソングライター/作曲家は色々ですが、一番ほじくりまわして聴いたのはビートルズだと思う。
「MPB弾き語り」という紹介文句を自分でつける、もしくはつけてもらう事が今は多いけれど、
ブラジル音楽に敬意は払っているつもりでも、全力でその吸収に日々を費やせているわけではないし、
他にも観たい・やりたいことはあって、力には限りがあって、、
昔に作った曲はブラジル音楽の影響を全く受けていないものも多く、
でも「ブラジル音楽のつまみ食いしてる」みたいな批判は受けたくなくて、
そこは少し自分の中に葛藤があります。

そんな葛藤も、こんな嬉しい感想を頂いた瞬間にスカっと晴れるのですが。
だからこれからは、できるだけ多くライブの機会を設けたいなぁと思っています。

オリジナル曲のリクエストまで頂いて、本当にありがとう。(演らなかったけど…)
4/28は演るよ!
選曲はいつも悩むところです。
人前で演り慣れた曲は、やはりそれなりに余裕もってできるし、育っているから、聴いてもらいたい曲ランキングを作るなら上位に入る。
でも本当はもっと自分の曲もカヴァーも色々出したい。
続けてきてくれるお客さんには、新しい曲を聴いてもらいたい。
こんな葛藤も、やっぱり機会を増やすことで解消していく、自信もって演れるレパートリーを増やすしかないな、と思う。

あと一つ余談…。
当日、エナメルのレースアップシューズを履いていたのだけど、「石田純一?」と聞かれた(笑)
靴下はね、白いのをちゃんと履いてきたんだけど、どうにもダサい丈だなと思って、
本番前に土踏まずのところで折り返して「はだしに革靴」に見せかけたというわけです。
だから、足指はちゃんと靴下履いてますから!
蒸れてませんから!!!

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セットリスト(*はカヴァー):

Menino das Laranjas*


モラル
ブレックファスト
ナイショノハナシ
朧月夜* (思いつき抜粋)
今年の夏は暑すぎる
Tristeza* (もらってないのにアンコール)

↓「叶 じょい」ちゃんとツーショット

「西荻ヴォードヴィルvol.2」ご来場ありがとうございました_e0303005_20174613.jpg

by agatha2222 | 2013-04-08 15:29 | Other | Trackback | Comments(2)
Commented by at 2013-04-09 01:05 x
お疲れでした。
ちゃんと唄に「入る」為の準備、参考になります。いつでも心身万全で、集中できるハコやイベントでやるとは限らないから、少なからず葛藤はあるよね。でも、結果、いいライブで、いい刺激貰いました。ギターも弾き損じなど分からなかったし、。そしてあまり最近、音楽を掘り下げてない身を反省しましたっ。ではでは。
Commented by agatha2222 at 2013-04-10 13:37
壱さんもお疲れさまでした!
ワタシの方こそいい刺激を頂きました^^
壱さんののびやかでグルーヴィな唄のお陰で、自分の出番前にハートがあったまりました!!またいつか、ご一緒したいです。


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