[追いかけて欧州の旅 初日~"Puz/zle"@ルクセンブルグの巻]
6/13、成田空港からパリCDG空港行きの飛行機へ乗り込む。 機内でまず、映画を二本観る。 つい一週間前ほどから思い出したように原作を読み始めていた"Eat, Pray, Love"(邦題:食べて、祈って、恋をして)と、 周りで絶賛していたミュージカル、"レ・ミゼラブル"。 "Eat, Pray, Love" (Elizabeth Gilbert著)は二年ほど前にハワイへ行った折に(思いがけず修行体験となってしまった旅にて、、)なんとなく買ったものの、読む気にならず置いていたのだけど、 ふとこないだ、たまには洋書も読もうと思って、本棚から掘り出したもの。 洋書を読もうと思ったのも、まず一つは、前々から「(MPBを歌うにあたって)ポルトガル語が解るようになりたいな」やら(でも特に勉強をしているわけでもなく)さらには、シェルカウイのフランス語のインタビュー映像を観ていて「どうにか解るようにならへんかな?このヒトの喋ることなら解るようになるために十分な根性を発揮できる気がする、、(ベルギー人である彼はオランダ語、フランス語、英語を話す)」とか考えていて、また欧州旅行を前にして、フランス語の入門書をパラパラ読んだりしていて、、 いやいや、その前に英語もたまには使わないと、、、と自分をたしなめて?みた結果で、 また、先日友人がこれもハワイへ弾丸旅行に行って、「英語を勉強しないとなぁ」と話していたのを聞いて、そういう気になったといういきさつが。 で、読み始めたら文章も読みやすいし、なんといっても主人公(ほぼ自伝)の境遇や、興味を抱いていることや、そこから旅に出て(イタリア、インド、バリ島)色々とディスカバーしていくという内容が、今の自分とシンクロして、、、 なんというか、まさに今「手に取るべき」本だったなぁと思っている。 読み始める前は、あらすじすら知らなかったのだけど。 映画を観た時点では半分しか読み終わっていなかったから、ネタバレ?になってしまったけど、これから始まる旅を前にして「よっしゃー行ったるぞー(もしくは、行ったろケー)」という気になれたので、よかった。 一方、「レ・ミゼラブル」。 ミュージカルでも観たことがなかったので、(歌もほとんど、というかあのオバハンが歌ってた曲しか知らない)選んでみら、「あ、そういえばこれもパリの話だ」と気づく。 正直なきもち、「ミゼラブル(惨めな)な境遇の人たちのミゼラブルな気持ちのミゼラブルな顔で歌うミゼラブルな歌」のオンパレードでおなかがいっぱい~ってところ。 これ以上、ミゼラブルな気持ちは要りまへん! ヒュー・ジャックマンはかっこええ。 で、12時間半のフライトの後、CDG空港に到着。 オシャレな空港、アッサリな入国審査、渋滞でグズグズなバス。 隣のカッコイイ女性はアイフォンでゲームに夢中、これはどこに行っても同じ光景。 バスは凱旋門に到着。この景色にはアガる! ホテルを目指してメトロ(地下鉄)へ。 エレベーターやエスカレーターは殆どない。 メトロを降りて、迷いつつ歩き回ってようやっとホテルを見つける。 パリ~アントワープ辺りのこの季節は、夜23時くらいまでは明るいので、そんな時間になっても周りは賑やか。 とはいえ明日も早いし、欲張って観光しないで今夜は寝ることに。 6/14(パリ時間)、朝も早いのでパリ・東駅まではタクシーで。 チケットを購入し、TGV(新幹線)でルクセンブルグを目指す。 駅のスタンドで、ドデカいバゲットサンドとチョコケーキ、カフェラテを買う。 バゲットは、どこで買ってもウマかった。 (ただし、外食・中食は決して安くはない。) 窓の外の緑と青と牛たちをひたすら眺めていたら、ルクセンブルグに到着。 細かい用事を済ませ、ホテルに荷物を預けて、地図を貰って歩いて出かける。 ほどなくして、橋と渓谷が見えてきた、、 まさしく、「緑と城の小さな王国」、ルクセンブルグ!! ![]() 絶景。 要塞(ボックの砲台)の中にも入ってみる。 ![]() 出口がなかなかみつらず、半泣きに。 ![]() 石の要塞。 そういえば、掲題の"Puz/zle"のテーマも石、「石は歴史を語る」であった。 そんなイメージを膨らませる。 他にもシティーセンターや教会を周り、食事をしてから一度ホテルに戻って、チェックイン。 そう、今日のミッション?は"Puz/zle"を観にいくことダ! 目覚ましをかけて、少し転寝したら、夢を観た。 で、時間に余裕をもって、Grand Theatreに向けて出発。 あーもう、ドキドキしてきた~。 道に(徒歩2~30分?ほど)迷わないように、地図を熟読。 前方に「Grand Theatre」発見!タラッタラッタラ~♪てな気分で中へ。 開場は開演の五分前(遅!)ということで、シアター内を徘徊したり、シーズンカレンダーを手に取ったり。 "Puz/zle"オリジナルサウンドトラックを販売していたので、買う。 開演30分以上前で、もちろん一番乗り。 販売のおばちゃん「これ、観たことあるの?」 ワタシ「いや、ない、でもほかのは色々みた」 おばちゃん「観てから、買うか決めたら?」 ワタシ 「ええの、だいたいわかってるから、買うの。」 もうそろそろ中に入れるんじゃないの?という時間になって、アナウンスが流れる。 スタッフに確認すると、ダンサーの1人が、開演5分前に怪我をしたということで、ちょっとパニックになっているとのこと。 ええー、待つのは全然かまわないけど、誰が怪我したんだろう、、?大丈夫かなー、、 そりゃあ怪我もするわなー、、、と思いながら待つ。 今回、パリへ飛ぶ前から、空港管制塔のストライキやの、鉄道のストライキやの、結果的に影響はなかったものの、ハラハラすることが多いなぁ。 ![]() で、やっと開場! (怪我したダンサーは、出演していなかったみたいだけど、舞台を観たところ全く違和感はなく。) 観客は、ハイソなかんじの?お年寄りが比較的多いような気がする。 そして、おそらく私はこの観客の中で唯一の東洋人、というか非・白人。 "Puz/zle"は、こんなかんじ↓ http://www.youtube.com/watch?v=8qNfDUhqgRA http://www.east-man.be/en/14/12/Puzzle 隣の席に座った女性が、ずーっとアイフォンで盗み撮りし続けている。 いや、ワタシもそういう動画にお世話になったことはありますがね、 何のために撮っているんだろう?おぬし、もしや、スパイ…?!?! 終演後、久々に観るような、フル・スタンディングオベーション、拍手の嵐。 こういうところは、国民性が出るように思う。 もちろん、ワタシもスタンディングオベーション。 一言で感想を述べるなら、「勇気をくれる」。 ただ正直に感じたことを書くなら、先月観た"Babel (words)"の方が、よりインパクトは強かったと思う、、 が、これはひとえに今回は予習しすぎたってのが大きいかな~。 トレーラー映像が結構充実していたし。 自分で自分の驚き・感動を先につまみ食いしすぎたような… とは言っても、日本で、独りきりで夢見て、わざわざ半日飛行機に揺られてまで観たかったもの、 期待にはちゃんと応えてくれました。 今回の音楽は、今まで何度もシェルカウイと共演している、コルシカ島の伝統を受け継ぎつつ進化を続ける、男性ポリフォニーグループ、A Filettaが生で聴ける、観られるということで、これもドリームズ・カム・ツルー。 A Filettaの6名と、西洋とアラブの歌唱法を融合させた歌を聴かせてくれたレバノン人歌手、Fadia Tomb El-Hage、そして元・鼓動のメンバーである阿部一成さん(篠笛と太鼓)が「ライブ」ミュージシャンで、プラス、Olga Wojciechowskaによるエレクトロ=クラシックな音源というのが今回の音の構成。 日本人にとってはおなじみの、篠笛の「風吹きすさぶ荒野」的な(そんな説明ですみません)ソロが印象的だった。 シェルカウイはその振付作品の初期のころから、「日本」の要素をちょいちょい取り入れていたようだけど、"Te ZukA"以降、一部の作品で「日本」贔屓が増したように感じる。 インタビューで本人が語っていたけれど、彼は子供のころから手塚治虫の漫画(翻訳版)を読んでいて、"big part of my education is actually japanease education"とまで語っている。 ベルギーという場所柄、カトリック・キリスト教の文化と、父親がモロッコ移民ということでムスリムとしての教育を受け、沢山の「善悪」について教えられ、自分ではその「善悪」が本当は正しくないと思いつつ、抑圧と拒絶の中で出会った手塚治虫の人間描写や倫理観は、子供の頃の彼にとって強い光だったんじゃないかなぁと、思う。 これは、余談。 つづく。 ![]()
by agatha2222
| 2013-06-25 23:23
| Travel (Dance)
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