以前の記事で、アガサ大学・シェルカウイ学部(もちろん架空の存在ですよ、)に入学したと書きましたが、文言が長いので、「シェルカウイ大学」に変えました。
ま、誰も文句ないとは思うけど…。 また長い話になりそうです。 誰に話すこともない思いの丈をぶつける場所であるココに書かずして、どこで言語化するのだ?どうやってアタマの整理つけるのだ? というわけで、しつこいけど、また寝言ゆうとるわ、くらいにお付き合い頂くか、すっとばして頂ければ、と思います。 ワタシ、何処を切っても金太郎飴かっちゅうくらい、シェルカウイの名前を出していますが、それくらい今のワタシの「テーマ」というか、もしくは隠された「テーマ」に深く絡み合って伸びつつ、彼の存在はワタシを導いてくれているのです。 心の師、というよりは、親近感から言うと、魂の兄妹、くらいに(勝手に)思っています。 では「ワタシ」をどこに導いて欲しいのか、というと、 ワタシは今、自分が人生で何をするべきか、人生の宿題はなにかと、モーレツに答えを、目的地を捜しているわけです。 人生を、終わりの方から眺め始めたとも言えます。 20代初めの頃は、始まりの方から見ていました。 可能性は無限、と信じていたのでしょうね。 今は、終わりの方から見つめたほうが効率が良いと考えるようになりました。 終わりが在る、ということを受け入れられるようになった(そう思ってるだけかもー)からかもしれません。 ではここで、インタビューを: …この大学の志望動機ですか? シェルカウイとの出会いについて? そうですね、初めてその憶えにくい名前を知ったのは、2012年のお正月のことでした。 元・東京バレエ団プリンシパルのダンサー、首藤康之さんのドキュメンタリーフィルム「今日と明日の間で」を映画館に見に行ったのです。 そもそも首藤さんについても、有名なので名前だけは知ってましたが、その活動については殆ど知りませんでした。 この映画の宣伝の為にテレビに出演されていたご本人を初めて目にして、「うわー、なんか光り輝いている人だ、ふつうじゃない!」と思って、映画を観ようと思ったわけです。 それまでは、自分も習っていたこともあって、ダンス鑑賞といえば主にクラシックバレエを観に行くことが多かったのですが、それも芸術的視点でというより、アスリートを、自分の技術向上のためにお手本を見に行くといった目的の方が大きくて、(芸術への憧れはこのころ、あえて抑えていたというか、、) 必然的に女性ダンサーにばかり注目して、男性ダンサーには興味がなかったのです。 で、映画で観た首藤さんの存在にはハートを射抜かれたのですが、 映画内で、過去に出演されたダンス作品(マシュー・ボーンの(男ばかりの!)「白鳥の湖」や、中村恩恵さんとの「時の庭」、小野寺修二さんの「空白に落ちた男」など)のメイキング映像の抜粋が流れたのですが、その中にシディ・ラルビ・シェルカウイの「アポクリフ」もありました。 ちらっと流れた映像だけで、これは絶対に観たい!!と惹きつけられました。 正直なところ、「コンテンポラリーダンス」の多くは、ワタシにとっては表現が抽象的すぎて、よくわからない、、とその頃思っていたのですが、 「アポクリフ」は違いました。 その後、「アポクリフ」は来日公演も数年前に終えていて、生で観られる機会はもうないかなと諦めていたところに、新作「テヅカ(TeZukA)」@渋谷オーチャードホールの情報を得ました。 気になるシェルカウイが、手塚治虫をテーマに作品を作る?! 手塚治虫をテーマになんてできるのぉー?何を外国人が(失礼)…とちょっと思いながら、 チケットも安くないしなぁ、まあもういいかな、忘れようかな、とも迷いながらも、 キャストに森山未来さんが加わるということも後押しして、独りで観に行くことにしました。 それが、二月。 色んな意味で、(ワタシにとって)新しい、というか、今まで観たパフォーミングアーツのどれとも違う、と思いました。 大いに泣けました。 独りで見に行ったため、語り合う相手もおらず、感激後数日は心が乱れたことを覚えています。 そのくらい衝撃的だったのです。(乱暴という意味ではなく) その内容について、一点だけ挙げるとすれば、 (東京でのクリエーションの真っ最中に、シェルカウイのチームは3・11震災を体験した) 震災と、それに次ぐ原発事故について、しょっぱなから語り始めたということ。 何をも避けずに、現在進行形の問題に真向から立ち向かっていた、のです。 それが、ちゃんと「パフォーミングアーツ」として感動を呼ぶ形になっていた、という点でも、 日本人として、「手塚」をテーマに作品を作ってくれて有難う、嬉しい!(でも問いを投げつけられたという意味では、悲しみや困惑を含んだ複雑な気持ちにさせられましたが、) という思いが湧きました。 その頃は前知識がなかったので、舞台上のたくさんのパフォーマーの中に、写真で観ただけのシェルカウイの姿を捜しましたが、カーテンコールで振付・総合監督の彼が挨拶に現れて、あ、出てなかったのか、と思ったものです。 長い長いカーテンコールでした。 多種多様なバックグラウンドを持つパフォーマー達も素晴らしかった。 …で、その後、このような見応えのある「コンテンポラリー」作品をもっと見てみたいと、 前評判がよいものや、スゴいダンサーが出演している、若手振付家の作品を色々と見に行き始めたのですが、 シェルカウイの「テヅカ」ほどの深みと広がりを持ったものには出会えず。 じゃあやっぱり、シェルカウイの作品がいいなぁと思って、過去作品等を調べてみると、DVDが何本か出ていた(しかも、かなりの高評価)のだけど、輸入しなきゃいけないし、リージョンフリーじゃないし、ちょっと高くつくなぁ、、、と、いったんは諦めていたのです。 この頃は、「面白い芸術作品」に出会うことよりも、自分の(バレエの)技術をなんとか向上させることを優先させていたので…。 で、その後、「人生の方向転換」がありまして、 (本当は)観たいと思うもの、なんでも観よう!と思い直して、 まず「ゼロディグリー」と「スートラ」のDVDを買いました。 それが2013年の初め。 これはブログに書きましたが、欧州まで足を運ぶほどの熱狂が続くことを予見するかのように「ワタシの中でこの出会いは歴史的」と興奮気味に書いてます。 アホほど観ました。 セリフ部分のディクテーションまで(なぜか)しました。 その後も、ドキュメンタリーやメイキングDVD、英語で書かれたインタビュー冊子、Youtube動画など、可能な限りの情報を得て、 シェルカウイその人と、その世界観、作品の作り方、作品のメッセージ、、等について理解を深めていったのです。 とくに、ドキュメンタリーフィルムである「Dream of Bable」では、初めてシェルカウイその人に、自分の心(もしくはソウル)がリンクされた… (長々と、長々と、つづく。)
by agatha2222
| 2013-07-24 13:27
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