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ナンセンス劇場①

トゥイットゥー(Twitter)は流れ流れて、流れ続けて聖なる河となった。
相変わらず皆、色んなものを投げ捨てたり、拾ったり、
その水を浴び、飲み、河は人々の生活と供に会った。
やがて河は「アンガーマーター」(=怒れる母)と呼ばれるようになった。

ある日、一人の老婆がアンガーマーターで洗濯しているところへ、
上流から大きな桃がどんぶらこっこどんぶらこっこ、呟きながら流れてきた。
老婆はフライフィッシングの要領で桃を手中に収めた。

しかし、遠目に桃だと思っていたものは、大きな胡桃だった。
胡桃の殻は硬く、老婆の力では割れないので、胡桃割り任侠のところへ持っていった。

定職もなくぶらぶらしているだけの胡桃割り任侠は、その仕事を快く引き受けた。
百倍の勇気で刀を抜き、胡桃の殻をぶった切ると、中からはあんこが出てた。

あんこの甘い香りが漂ったかと思うと、どこからともなく丸っこいバスが現れ、
老婆、桃(的なもの)、胡桃割り任侠ともどもを拉致していった。
(丸っこいバスはあんこセンサーを搭載していた)
拉致者の狙いは(桃か胡桃かあんこ的なもの)、であり、彼に桃饅頭MANとしての洗礼を受けさせるつもりだそうだ。
丸っこいバスは丘の上の粗末な教会へと辿り着いた。

すぐさま洗礼式が始まった。
しかし洗礼者は、「ももまんじゅうまん」という官能的な名前を噛みまくった。
これでは「売れない」と急遽、商品開発チームが組まれ、命名会議が開かれた。

命名において考慮すべき「桃饅頭マン(仮)」のアピールポイントは、
そのあんこ、もしくは肉体の一部を食べた者をめでたい気分にさせる、
つまり戦意喪失させる能力があるという点と、
夜はバーミ○ンでアルバイトに励んでいるという事実である。

命名会議が難航するなか、桃饅頭マン(仮)が思いだしたように胡桃割り任侠に絡みはじめた。
「昨日ぶったぎってくれたオレのメット、どうしてくれんだよ?あれがないと彼女とツーリングにいけねぇんだよ」

義理堅い任侠は悪いことをしたと反省し、古くからの仲間である、いかれメット屋に電話をかけた。
いかれメット屋はバイトの3月ウナギと共に、ヘルメット・甲冑の専門店(あと趣味程度に手作りの帽子も)を営んでいる。


(つづく)

新作バレエ「ももまんじゅうまん」登場人物 ここまでのまとめ:
母なる河=アンガーマーター(その実Twitter)
洗濯する老婆
胡桃の殻を被った桃饅頭(的ななにか)
胡桃割り任侠
ジャムおじさん(的ななにか)と丸っこいバス
滑舌の悪い洗礼者
ロー○ン商品開発部の人
バーミ○ン店長
いかれメット屋
三月ウナギ


(ナンセンス劇場というからには、全く意味はありません。
アナロジー思考の練習です。いや、それも嘘。)
by agatha2222 | 2013-09-30 01:03 | Prose/Lyric/Story | Trackback | Comments(0)


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