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はみだしものたちのどんづまりの愛

あ!!!!!!!!!!!!
という間に今年もあと2週間チョイ。

コーインヤノゴトシ…
ゴーインデモクラシ…
歳を重ねるごとに一年が短く感じられるのは、
自分が経験したマックスの長さ(←年齢)という分母が年々大きくなるから当たり前、らしい。
だからワタシやアナタの一年が短くなっちゃったわけではない、安心して!

それはさておき。

終了したorこれからのライブの話もしたいのだけど、
頭の中のごちゃごちゃを少しでも解いていきたい(さてうまく解けるか)。
だいたい上手く文章で表現できないから、歌にするんじゃないの?と居直る自分も居りつつ。

まずは、

最近観た「わたしはロランス」という映画が素晴らしかったと先日書きましたが、
これは前々からとっても観たかった映画…。

そのテーマ・内容だけでなく、俳優さんの演技、ポップ&シュール?な映像で現された心理表現など、
映画として総合的にも素晴らしい作品だと思います。
監督はまだ23歳とかそこいら?だとか…末恐ろしいですね。

以下、ネタバレありなのでご注意ください。

あらすじは、
「女になりたい」彼(ロランス)がある日、「もうこれ以上自分を偽って生きられない」と、
最愛の恋人(=フレッド/女性)に告白し、
悩んだ末、フレッドも彼の「女性として生きていく」新しい出発を応援し、ともに生きていくことを決意するが…
やはり耐えられないと、彼の元を去る…
そして…(どうなることやら!!)

…どんづまりの愛、
そういう印象を、ワタシは持ちました。


ロランスがフレッドと出会えた(恋仲になれた)のは、
ロランスが「自分を偽って」いたからで、
でも、ロランスはそうしないと生きていけなかったのだから(十分に苦しみつつ)、
それはロランスの精一杯の結果で、ロランスは悪くない。
でもフレッドからしたら、
「騙したのね!」という気持ちも当然にあって、
でもロランスの気持ちもわかる、ずっと(自分を偽って生きることで)苦しんできたのだと思うと痛い、
それに、もう何年も愛してきて、ここにある愛、をなかったことにはできない
ジレンマ。
彼の助けになろうと決意しても
ロランスはある意味では変わらず、フレッドの愛した「ロランス」であり、
ある意味ではフレッドの愛した「ロランス」ではない
ロランスという男はもういない、
喪失感。
それだけでなく、「自分を偽らない」いばらの道を選んだロランスの
苦痛をも肩代わりしていかなくてはならない毎日。
まるで、
ロランスを愛することで、フレッドは自分を虐げているようにみえる。
だとしたら、この拘りはフレッドにとっては愛ではないかもしれない
男としてのロランスへの思い(執着?)を捨て、
女としてのロランスだけを受け入れることができないのは
自分の器が小さいからだろうか、努力が足りないのだろうか、
努力でどうにかなるものだろうか、、
悩むでしょうなあ。
結果としてフレッドは逃げ出したけれど、
ほんとうの幸せ、は得られなかった。
でも、ほんとうの幸せってなんだろうか。
「愛」は幸せをくれるんじゃなかったの…!?

…等とぐるぐる考えるも…
まあ正解、なんてないですよね。
…っとか言ってるのは青いですかね。
青は好きな色なので、いいのです。


フレッド役の女優さんの、ブチ切れる演技が真に迫ってました。
「女性になった」ロランス役の俳優さんの演技も、良かった。

...大学教授のロランスは「自分を偽るのを止め」、女性の恰好で出勤するようになったことが原因で、大学をクビになってしまう。
その後、詩人としての活動を始める。

詩人としてのロランスが放つ言葉の数々が、心に残りました。

「僕らはお互い、はみだしもの同志だ」 
(はみだしもの、って久しぶりに聞いた…)

「自分を最下層に置いている全ての人達へ」

…数々が印象に残ったとか言いながら、もうあんまり覚えていないのだけど…
(is this 老化?)

「はみだしもの」、
ワタシ、自分も、はみだしものなんだよな、ああそうだった、忘れていたと思った。
(こんなこと言うと逆に?カッコつけていると思われてしまうかしら)
そして、はみだしものが、幸せに生きるための絶妙なバランス・ポイントはどこにあるのか、
とよくよく(もしくは、くよくよ)考えている今日この頃なのです。


もやもやを解こうと考え込んでいると、
色んな立場から色んな見方ができて、
色んな人が(自分の中の)色んな事を言うのだけど、
だんだん自分が誰かわからなく(自分が自分のモノでないような)感じがしてくる、
、、ことがある。
一生懸命に考えて、少し昨日よりも前進したような気になってみても、
翌日には「一生懸命に考えて」いたことすらアホらしく・恥ずかしく感じられたり…
考え、もしくは妄想、とは、
朝の光をパァーっと受ければすべて消えてしまう、亡霊?みたいなものかもしれない。
亡霊たちと遊んでいるだけかもしれない!
そんなときは明日に向かって走れ!

(…こんなことをわざわざ書きたかったのだろうか…? くよくよ)
by agatha2222 | 2013-12-13 23:29 | Other | Trackback | Comments(0)


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