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後ろの山、前の山

早いモノで年末、一年を振り返る時期ですが
いやーまあ、区切りは自分の都合でつけたいし「別に?」等と思っている自分はなかなかのひねくれ者か単なるマイペースちゃんなのかしらん。

それでも
その気持ちをじっと、しぃんと見つめてみると、
そもそもおおっぴらに「振り返る」ことに嫌悪感、というより後ろめたさがあるのかな?と。
「決して振り返ってはならない」(振り返ったら魔法が解けるとか死ぬとか元の木阿弥とか)って昔ばなしや神話でよくあるでしょう。
また、「やり終えた」事実はあるものの、あまり自分がやった、という感覚は無い、というか、
どこにも自分が居ない、というか?うーん、そもそも自分なんていつもどこにも居ないんだけど、、
(あ、堂々巡りの予感…)
とにかく目の前にまた新しい山ができているので、
12月はゆっくり休みたかったはずなのだけど、既に毎日焦っています。


さいきん、またレコーディング期に入りました。

来年は3つ、または4つのレコーディング企画を進める予定です。
内容は、まず11月に終演した「カンタータ・ビートリッシュ」からの主な選曲でEPを全部で三枚作ること、
そして、12月に試みた企画「みょうなトゥバみんよう」の曲でアルバムを、
最後に自分のオリジナル曲、これは、今ほんとうに「録りたい・とっておきたい」曲たちと、今まで沢山ライブで演奏してポピュラーだった曲を記録のために録っておく、と二つに分けて考えています。
もりだくさん、、、想像したらオエってなる、、、
のでまずはやれることからコツコツと。
「カンタータ・ビートリッシュ」から一枚目のEPと、
トゥバ民謡シリーズを録り始めました。

カンタータ・ビートリッシュEPも、もちろんライブバージョンとは変えるアレンジで録るもの、
またライブではやらなかった曲も収録する予定…
3枚コンセプトをもって編纂します。
そう、イメージは広がり燦然と輝く…
イメージと計画はある人にとってのゲームや飲酒のような私の趣味、
そしてわたしはイメージと計画の奴隷となる…(しょうじきマジしんどい)

思い返せば
(と、ここで振り返り、いや魔法は解けません)、

去年の年末~今年の年始に、無料体験版をダウンロードしたフォトショップでイメージを作って遊びながら、今年一年の"Project Beatlish"企画の計画をすべてたて、会場のブッキングもやってしまったのでした。
既に決まっていた「シアター・ビートリッシュ」のアンコール公演@六本木・音楽実験室新世界、
その公演日(2/15)を皮切りに、4曲入り9枚のEP(ビートルズカヴァー集)="THEATRE BEATLISH (2015) special edition 9EPs"を6か月かけてリリース、
そのレコーディングの為にかねてから懸案だった引っ越しをやり(1月末)、レコーディング機材を買い、Pro Toolsの使い方は「音まち千住の縁」の伊原さんや、アガリアム合唱団のメンバーでもある津田くんに教えてもらった。実際のレコーディングにはたくさんのゲスト・ミュージシャンの方にご協力いただいた。
9枚の表題曲は、①Blackbird ②Across The Universe ③Happiness Is A Warm Gun ④Help! ⑤Dear Prudence ⑥Don't Let Me Down ⑦Come Together ⑧I'm Looking Through You ⑨Let It Be で、9枚目の"Let It Be”が新作公演「カンタータ・ビートリッシュ」に繋がるという流れ。
EPリリース企画中の半年の間、6/18(ポール・マッカートニーの誕生日)@日暮里bar porto、8/15(企画完了日)@四谷・喫茶茶会記とそれぞれ関連イベントをやり、
その後は11/1「カンタータ・ビートリッシュ」@六本木・音楽実験室新世界の制作の詰めとリハーサル等に注力。
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(2/15「シアター・ビートリッシュ」アンコール公演 photo by bozzo)

「カンタータ・ビートリッシュ」実現のためにも欠かせなかった「アガリアム合唱団」は昨年から引き続き、3月から新体制でスタート、メンバーの変動もあったが大きく成長。
今年度は毎月、テーマをもって・必要であれば特別講師をお呼びして「勉強会」(ワークショップ&ライブ、またはレクチャー等)を企画開催、また「アガリアム合唱団」としての独演ライブ(6/14)も敢行。
主宰として団の運営と、やったこともない「合唱」の指導を行うにあたってプレッシャーも大きかったが(特にイベントの集客は胃が…)おおいに勉強になった。共同主宰の徳久ウィリアムさんからは特殊発声などパフォーマンス面だけでなくその点でも沢山学ばせてもらったし、何よりも勉強会の特別講師を引き受けてくださったスペシャリストの方々との出会いが大きな経験となった。また、アガリアムの練習会&放課後に生のホーメイを聴き、やってみていただけでだいぶこの一年でホーメイがうまくなった…。(カルグラはまだまだ)
アガリアム企画を並べてみると…
2/3「世界の声を聴く~合唱編&アガリアム合唱団新年会」、3/14「サルデニアの音楽文化」レクチャーby金光真理子さん、4/12「ネイティブのような英語でビートルズを歌う」WS、5/17「西アフリカリズム入門」WS by田中教順さん、6/14「アガリアム合唱団独演会、7/8「スイス・ヨーデル入門」WS&ライブ by伊藤啓子さん、8/31「世界の声を聴く~レクチャー&Live」(出演:アガリアム合唱団、Tokyo Voiz Choir)、9/12「トゥバのホーメイ」WS&ライブ by チャスチャイクスキシュ、10/10「西洋クラシック合唱入門」ライブ&WS by櫻井元希さん&サリクス・カンマーコア、11/14「平安の歌謡入門~声明と白拍子」WS&ライブ by桜井真樹子さん、12/12「インド声楽入門」WS&ライブ by寺原太郎さん。(来年一月は1/23「ケチャッ入門」WS&ライブ by川村亘平斎さんの予定です。)と、そうそうたる面々…畏れ多いです。
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(6/14 「アガリアム合唱団独演会」photo by 前田康之さん

で、ビートリッシュとアガリアムでいっぱいいっぱいだったため、自分のオリジナル曲をやるライブ、「あがさゆかりのととぅ」ライブは今年は少な目に、しかし有意義なタイバンを組ませてもらった。
まあ、少な目とはいえ「ととぅ」ワンマン+ゲスト、でのライブは三回で(1/14@日暮里bar porto、4/5 & 9/13@渋谷north marine drive)、ゲストには去年から引き続き、フルート奏者・北沢直子さん、そしてクロマチックハーモニカ奏者・マツモニカさんは初共演でした。
今年が二年目だった「ととぅ」、始めたばかりはとにかく、音楽自体を再開したばかりだった自分の持ち曲を、やれる曲を、提示したいという思いと、パーカッショニストの飯島ゆかりさんのグルーヴについていきたいという思いでやってきたけれど、自分の持ち曲(オリジナル曲)の多くが自分にとって意味をなさなくなってきたということもあった。(まあ、そりゃそうだ。)
昔々、20歳過ぎくらいまでは歌を作ること(&宅録)自体が目的だったけれど、今は作る、というよりやってくるものを待つくらいのモチベーションしかない、というか、今までと同じやり方で同じような曲、同じ価値観(構成やコード進行が凝ってるとか)で作っても仕方ない、やりたくない。新しいモノができるために今は興味のあるもののカヴァーやコピーの方が意味があるなという思いで、来年からは「ととぅ」も第二期に入る予感。やり慣れた曲をやるのは、そりゃ楽だしライブもリラックスして出来るし、手放すのはいざとなると辛くもある、でも、歌いたくないモノはもう歌えないね、ウソは嫌よね、ということで、また初心に戻ってしかしマイペースでやっていきたいと思います。

このほかの自主企画としては、「シアター・ビートリッシュ」の流れをくんで、出演してくれたタップダンサー・米澤一平君とのデュオで企画ライブ@荻窪velvetsun(4/25)。タイバンには一平君に引き合わせたかった「チャーリー・ウィリアムス」に出演してもらった。この後、一平君とウィリアムさんとのコラボレーション@一平企画(これはスゴイ催しだった)も実現して嬉しかった。

チャーリー高橋師匠企画ライブも、数年前からのシリーズものも多く参加させて頂きました。
中でも収穫は、「カンタータ・ビートリッシュ」に出演してもらったシンガー・クドウアイコちゃんと、チャーリーさん作詞作曲または編曲の作品をハモッて歌うを機会を持てたということ。
3/31「チャーリー高橋の傾向と対策」@両国門天ホールや、11/20「祝還暦!第3回高橋まつり~女性ボーカル特集」@吉祥寺Manda-la2など、(他にもチャーリー師匠のこだわり企画、「ヤングシリーズ」wなど)
今年はチャーリー師匠還暦の年!ということで豪勢なイベントも色々あった。
(SACRAのアルバム「ついのすみか」も再販が決定したしなんともめでたい!)
一方、淋しいニュースとしては特にチャーリー高橋師匠企画やアガリアム関連でお世話になりまくった深川の「そら庵」が9月末で閉店となったこと。9/5には「そら庵閉店謝恩ライヴ~お世話になったよ五年間」が開かれました。
淋しい、とはいえ店主である東海ご夫妻のこれからの新たな展開・ご活躍も楽しみだし、別れが次の出会いを産むこともある。人々のご縁が続くかぎり「そら庵」は建物は無くなっても、「在る」、です。
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(9/5 「そら庵閉店謝恩ライヴ~お世話になったよ5年間」)


で、話を戻して、
色々と、本当に、大変だった「カンタータ・ビートリッシュ」(11/1)が終わり、ヨレヨレにやさぐれたところで今年最後の自主企画が「みょうなトゥバみんようの会-Progressive Tuvan Folklore Night」@四谷・喫茶茶会記(12/6)。共演の鎌田さんはビートリッシュのレコーディングに参加してもらったのが初共演でしたが、そもそもは「シアター・ビートリッシュ」と「カンタータ・ビートリッシュ」の公演で新世界のブッキングを担当してくれた方でした。公演当日はアガリアムのメンバーに諸々手伝ってもらったこともあり、(カンタータ~の方はパフォーマンスにホーメイが出てくるわけだけど)ビートルズのカヴァー企画なのに関係者、スタッフがホーメイの人ばかりという現象が…この流れでトゥバ民謡のカヴァー企画をやる、というのは必然のことかもな、と。
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(11/1 「カンタータ・ビートリッシュ」photo by bozzo)

企画がらみがほとんどですが、フライヤやイラストも並べてみると沢山描いた。
フォトショ導入で作業はだいぶ楽に(まだほとんどの機能を使いこなせてないでしょうが)なった。
ウェブサイトも、"Project Beatlish"と「アガリアム合唱団」のものそれぞれオープン。
このあたりは分散した自分の仕事を一つにまとめたようなウェブサイトができたらいいなぁ、そのうちに、、と考え中ですが(まあたぶん後回しです)


ところで、(強引な”ところで”ですが)先週「ダンシャリ」を決行しました。
引越しのたびにやっていたものの、今回のは覚悟がきまったのか、「将来などない、いつか、など無い、今やるべきことが主体」の本気のダンシャリだった!
着ないのにとってある10年前の服とか、絶対着けて出掛けない安物のアクセサリーとか(着けてみるがめっちゃ似合わない)必要かもと思って置いてある、ということイコール自分の価値を低く見積もっているのだなという発見があった。あと、楽しかったことも悲しかったことも含めて想い出への執着。日記や舞台や映画のパンフとかもやっと捨てる気になった。
「あの世にゃ銭カネも何も持っちゃゆけないしー」by チャーリー高橋(「身の軽さよ~宵越しの銭は持たない」)がリアルな感覚。


と、おおざっぱな振り返りでしたが、、、何をやるにも、いろんな方のご協力、親切、ご縁の繋がりあって実現できたということは言うまでもありません。ひっくるめたカタチで失礼かとは存じますが、今年も一年ありがとうございました。

by agatha2222 | 2015-12-28 20:15 | Other | Trackback | Comments(0)


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