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父の顔

6/2
父の夢を見た。
父の夢というより、(父が亡くなって約12年経って初めて)夢の中で父の顔を見た。

今まで、何度か夢に父が「存在」したことはあったけれど、後ろを向いて先にいってしまったとか、父だと思った人が振り返ったら違う人だったとか、近くに「居る」ことになっているけど姿は見えないとか、ずっと遠くに居る(背中が辛うじて見えている)とかで、顔を見ることが、なかった。

今日の夢の中に私は登場しておらず、
私が見ている映画のワンシーンのようにそのカットが一瞬挿入されただけのようだった。

殺風景な老人ホームの面会室、または空いた学生食堂の長テーブルに向かって父が座っている。
考え事をするときにするように、向かい合って右上をぎょろりと見上げるように、目を剥いていた。
多分一言も話さず。
この日の夢は、このワンシーンしか思い出せなかった。

さいきん夢の日記をつけるようにしている。
昔から夢は良く憶えている方だと思うが、夢から醒めきらない起きぬけに、目も瞑ったまま芋の蔓を掘るように思いだしてノートにメモしていくと、なかなか膨大な量の内容が引き出せるようです。
(思い出すのに時間がかかることもあるので毎日はできませんけど)

そして、それぞれ何故そのような夢を観たのか、たいていのことは説明がつく。
夢に関連する物事について、数日以内に考えていたとか、夢に出てきた人に実際に会ったとか、何かの連想で思いだしたとか、または不安に感じていること、怖れていることが形を変えて夢に表出された、とか。
そう言えばこの夢を観た二日前、歩きながら何故か勝新太郎のことを考えていた…
(有名な逸話、カツシンがパンツに隠し持っていたコカイン、あれは売る用だったのか自分が使う用だったのか、どっちだったんだろう?と。)
父はカツシンに顔が似ていたのでこのことは影響しているだろう…

因果関係はともあれ、目を剥いた父の顔とその印象から想像できる彼の考えていそうなこと、
それらは私自身のものだな、と思ったのです。
色んな考えの人が居て、我慢したり譲歩したり対立したりしなくてはいけないこともあるけど、
そういう穏やかで居られない状況の中で、自分の考えや物事に対する好き嫌いが浮き彫りになってより鮮明に見えてくる。
みんな、自分の世界をそれぞれに生きている。
で、あの顔は「俺はこうだ、負けない」と主張する、私の記憶に残っている父の顔を模した私の顔だと、思ったわけ。

で、今まではそこに着地して、おしまいだったのだけど、
もうそういうのは要らないのではないか、
と、突然思いがけない方向から風が吹いたように、ちらりと思った。



(最後に、本題とは関係のない万里の長城の写真を)
父の顔_e0303005_5302210.jpg

by agatha2222 | 2016-06-03 15:58 | Other | Trackback | Comments(0)
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