なんだか今月はやけにブログの更新が多いのですが、何も躁状態とかってわけではなく、イベントごとが重なってしまっただけなのです。(心配しないでね)
先日リリースしたばかりのシングル「よるのひるね」ですが、PVを撮っていただけることになったんです、今日はその話。
作ってくれるのは富士宮在住のフランス人映像作家、アレクサンドル・コスマキス(通称アレックス)さん。
現在制作中という作品のトレイラーがこちら:
ことの始まりは不思議なもので、その不思議さゆえに私もやってみようノってみようと思えたと言ってもいいようなものなんです。
(だって自分のことを撮影されるとか、けっこう耐えられないんですわたし、このクソ自意識が)
もともと何の接点もなかったアレックスなんですけど、一年か二年前、どうやら私が誤ってFacebookで友達申請を彼に送ったみたいで(それも共通の友達、というのが一人しか居ないのに)、まったくもって身に覚えがないんですけど、それでアレックスがメッセージをくれて、「あーごめん、たぶん間違ってリクエスト送っちゃったー、でもまあ削除しなくてもいいかしらねー」ってことでそのまま「友達」のままにしておいたと。
で、ちょっと経って、日本語の読めないアレックスが私のFacebookの投稿とかを見て、「どうやらあなたは音楽界隈の人っぽいから訊くんだけど」と、彼自身の映像作品やコマーシャルな仕事とは別に、音楽家のPVを自主制作で撮るというプロジェクトをやっているんだけど、面白い音楽家が居たら、もしくはPV作って欲しいって人がいたら紹介して欲しい、と言われていて。
ただその時分、私自身はそのへんのやる気がなかったので、自己アピールもせず適当な返事をしていたんだけど(まあ知らん人やし)、何かの折に「ユー、ユーこそミュージシャンなんじゃん!?」っとバレちゃって(?)、soundcloudに載せた音源等を聴いてもらって彼が気に入ってくれたところから、何か一緒に作りましょう!ということに。
ただ、「これからオリジナル曲のアルバムを録るつもりだけど、いまは諸々お休み中で、でもそのうち絶対録るから、その時にまだ都合がついたらよろしくね」っていうゆるい約束をしてから一年以上が経って、やっと録れたっす~!ってのが「よるのひるね」。
私は映像については知識もないしさほど興味もないし、そもそも自分で作詞作曲・アレンジして演って録ったものにその上ビジュアルを考える、ということは出来ないっていうかもともとビジュアルのセンスがないっていうか録ったところで力尽きてるっていうかそこで完結しちゃうっていうか完結するように作っているっていうか、それにさらに自分のセンスで包むみたいなのが自家中毒っぽくてもう生理的に気持悪いっていうか不可能なので、
曲のイメージや(とかなんとか言いつつも一応は在る)頭の中の景色について伝えた上ではあるけど、あとはぜ~んぶアレックスにお任せするつもりです。
一年以上メッセージのやりとりがあったものの、実際に会うのは初めて!のアレックスと東京駅でなんとか落ち合い、打ち合わせからのロケハンと撮影。
浅草と
早朝の五反田某所にて
撮影はくそ寒くてくそ寒くて(いちおう映るときにはダウンコートとか脱ぐので)、なのに何度もやりなおして(いろんな人が往来する野外撮影って難しいのね、、)、そこまでして撮れた映像の中のおのれを見るのが辛くて、やるって言ったことを猛烈に後悔しながらも、こう、自意識との対話を、戦争ではなくあくまで対話を続けた夜でしたので、何かしら学べたのじゃないかしら。
だからもう後はどうなってもいいわ!
って投げ出すのはまだ早くて、今週末には残りの撮影に富士宮に向かいます。
どうなることやら。