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母音アイデンティティ

明日は初代桜川唯丸江州音頭通信講座・モノガタリ宇宙の会が主催する音頭会@門前仲町Chaabeeです。
私も去年の9月から会の一員として、ときに大阪に遠征させてもらったり、ときにサボったりしつつも江州音頭(滋賀県八日市市発祥と言われ関西で今も歌われている盆踊りのうた)を楽しく勉強さしてもらってきました。ほぼ毎月のように何かしら発表の場を与えていただいておりましたが、明日の音頭会が今年の総括になるかと思います。
大阪より、まじで夢にまでみるスター音頭取り!の辺高正(ほとり たかまさ)さんを迎え、会のみんなで歌い継ぎますので、ぜひ!踊りに来てくださいませ。
踊りのレクチャーもありますので、初めてなんすけどー?!って方も心配ご無用です。
普段はブルガリアの民謡をばりばりに歌ってらっしゃる佐藤みゆきさんとの(音頭としては風変わりなスタイルの)デュオ演奏もやります。

で、あんた(私)は、なんでそれをやってんのよ?って話ですが、まあ一言では言い表せない魅力と自分の中での必然性がありまして…その辺は直接お話できればなんて思います。
思えば、イギリス人になりたいと思っていた中高生のころ(あほやね)、言葉の壁に阻まれつつブラジルの音楽を勉強しようとしていた20代の頃、音楽仲間を得てからはトゥバの民謡をアレンジするだのサルディニアの合唱に挑戦するだの、なんかいろいろやりたい人間なんだなぁしょうがねぇなぁってかんじなんですが、外国の音楽に取り組むにあたっては、常に言語の問題、コンプレックスは付きまとっていたわけです。かといって、日本語で歌うことにも(日本語の発音も難しい)自信があるわけでなく…自分の居場所みたいなものを見つけられないまま居たんですよね。
で、音楽と関係ないところで言うと、私はやっぱり関西人なのです。日本人っていうより、和歌山県人っていうより、関西人くらいのアバウトさがしっくりくる。江州音頭や、その兄弟分のような河内音頭は、大阪のしゃべくり漫才とともに発展してきたところがあるそうですが、自分が江州音頭に、特に師匠である初代桜川唯丸節に惹かれるエッセンスとしては、節(旋律)そのものの魅力の他に、そういう上方漫才のセンスとか、洒落っ気っていうのか猥雑さというのか、あーそれやったら私のことです~!と自信を持って言えるようなボーン・アイデンティティのようなものを感じるのですねぇ。
自分で書いてギターを弾いて歌っている歌が、わりかし暗い?もんですから、いまこのように音頭の勉強をしつつ声を出すことができるのは救いでもあります。(まあ音頭の外題にも心中ものとか暗ーいものは多いんだけど、自分から出てきた話じゃないから余裕がある!みたいな)

とかなんとか、あんまりはっきりと明かしてしまうのも野暮ですね。
とにかく明日はそれぞれ個性豊かな音頭が聴けると思います。
来てね来てね!!!

『モノガタリ宇宙の会の音頭会』
日程:11月10日(土)
時間:開演:19時 開場:18時 
場所:Chaabee(門前仲町)江東区福住1-11-11
料金:1,000円+1ドリンクゲスト:辺高正(江州音頭唯丸節)
予約:chaabee11111@gmail.com(定員20名)

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明日の音頭取りは、大阪から迎えるゲスト、辺高正(ほとり たかまさ)さんに加え、モノガタリ宇宙の会からは下記のとおりとなっております。
(わたしの雑な画ですんまへん)

中西レモン
宇宙軒梅ぼし(立石有美)
宇宙軒MYOJO(北野留美)
佐藤みゆき
あがさ

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『モノガタリ宇宙の会』:
現在の滋賀県下で幕末から明治にかけて作られ、その後関西一円に盆踊り唄として広がりを見せた江州音頭(八日市祭文音頭)。盆踊り唄としては勿論、物語を歌い語る芸能としても楽しまれてきました。特に大阪では音頭取りの中より万歳を行う者も現れ、その流れは形を変えながら現代のマンザイにと繋がっています。
2015年発足の当会は、東京を中心に関東圏で初代桜川唯丸流の江州音頭を勉強する会です。大阪北河内から日本全国へと江州音頭の雄として名を馳せた初代桜川唯丸の節を学び、音頭の過去と現在を繋ぎながら、いずれは未来の音頭・踊り・物語を皆さんと想像・発信できればと思っております。

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by agatha2222 | 2018-11-09 17:25 | Ondo | Trackback | Comments(0)


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