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この特別な日に、「奥三河の花祭 熊野公演」を観に行ってきました。 聖地・熊野の根源にある湯の信仰が山伏によって各地に伝播し、湯立神楽として発展を遂げた「奥三河の花祭」が、数百年の時を超え熊野川と音無川に挟まれた大斎原(おおゆのはら)=熊野本宮大社の旧社地に里帰りしたとのことです。 …「大斎原(おおゆのはら)は、本宮の故地で熊野権現出現の霊地であり、音無川と熊野川の合流点の中州にあった。『熊野権現御垂迹縁起』には「大湯原」とある。本宮では「湯」と「斎」は重なり合い、降臨・憑依・顕現・潔斎の意味が混淆していた。」 (鈴木正崇「熊野と神楽」) 花太夫が祭文を唱え、火と水を清め神々の勧請が始まると、湯気のせいか湯蓋(=神が宿るといわれる五色の紙飾り)が大きく揺れ、さらには頭上高く鳶の大群が現れ円を描いて飛び始め‥。 動画は榊鬼(猿田彦)の舞。 笛と同じ旋律で、テーホヘテーホヘッと見物衆(=せいと衆、と言うらしい)も囃子で参加します。 榊鬼の舞の後は、みこ・おかめ・しおふき(ひょっとこ)による舞。 見物衆の顔に大根やしゃもじに付けた味噌やご飯を塗りつけて祝福してまわる。 きゃあきゃあ逃げる子ども。楽しげ。 私も顔にご飯塗ってもらいましてYES!無病息災。(味噌は勘弁) 獲物?を見定める、しおふき。 この後、帰りの時間があったので最後の「湯ばやし」まで見られなかったのですが、まあまた来年以降、奥三河や遠山の霜月祭りなど、湯立神楽の場に居あわせてみたいという気持ちが興ったのは良かったです。 なんだか今回は、心から楽しいと思えたんですよね。こういったお祭り(民俗行事)を見に行っても、いつもはなんというか、こういったものもあるのだなぁ、くらいに思うか、笛や唄の旋律が耳に残るかするくらいのもので。なんでだろうか、なんで盛り上がれないんだろうか?と、よくよく考えてもみていたんですが。今回は、やっぱりよく見知った場所で、聞きなれた言葉を話す人たちに混じって、「ホーム感」があったのかなぁ。(それとも、出不精の自分が珍しくひとりでわざわざ行ったのだから楽しくないわけないだろう!というマインドセットのせいかもね。)こういったお祭りって、そこに住む人々、共同体のためのものだと思うんだけど、そういう「共同体」という概念に対して、恐れというか僻みに近い嫌悪感のようなものが、自分にはうっすらとある、まだ残っているな、とも思っていて。頭、パッカー!!!と開いて魂かがやかせてみたいものですが。 花祭の前に訪れた熊野本宮大社の境内で、長らく会ってないかった友人というか恩人(彼女も東京方面から友人と旅行で来ていた)に偶然出会い…!花祭にも誘って一緒に観ることに。 で、この日は花祭りを観た後に最終バスに乗ったのでは夜の飛行機に間に合わないので(バスが1時間半に一本しかない…!しかも最終が16時。)、かといってこの為にわざわざ来たので、紀伊田辺でもう一泊するしかないなと考えていたんだけど、彼女の運転するレンタカーに関空まで同行させて貰えて、もともととっていた便に乗ることができて、お陰で翌日までの個展やら何やらも観に行くことが出来たのです。 感謝とともに、このミラコーの意味するところを考えずにはいられないよ! しかも?彼女はこの日の朝、アマテラスに籐の箱をプレゼントされる夢をみたらしい。 なんか意味ありげやろ! といった盛りだくさんな今回の帰省を兼ねた2日間の旅行だったのですけど、熊野の前にもあれこれ訪れてきました。そのへんはまた次回!
by agatha2222
| 2018-12-18 13:04
| Travel (Dance)
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by あがさ カテゴリ
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