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平家物語の子どもたち

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昨晩は声明・白拍子パフォーマーの桜井真樹子さん率いる日本文学クリエイト委員会による「平家物語の子どもたち」世界初演を、高円寺グレインで拝見。
6歳の安徳天皇と8歳の平能宗、源平の戦に巻き込まれた子供らの物語を、子供らの立場に立って描きなおし、琵琶、琉球の組踊、能、浪曲のオムニバスで演じられました。

写真は終演後。
左から東屋孝太郎さん(浪曲)、新垣俊道さん(三線)、桜井真樹子さん(声明・白拍子/脚本)、吉松章さん(能ワキ)、守矢真衣さん(筑前琵琶)、アイケイイチさん(ギター)。
…桜井さんと章くんは前半の色鮮やかな衣装から着替えられていますが、、

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配布されたプログラムの序文には、

『(略)‥日本古典文学のフィクション「創作」ものに、なんとも言い難い不快感を覚える「子どもや女の悲劇」を、それぞれの立場の人と同じ気持ちで作品を書くのはどうでしょうか?
彼らの目から見える文化や社会を、自分の立場を捨てて、その人になりきれる時間を作るための作品として、日本の古典文学をクリエイトしてみようじゃありませんか?(後略)』

とあって、私個人としてはよくぞやってくれました!もっとやってください!、と両手にポンポン持って踊りたい心地です。



守矢真衣さんによる筑前琵琶の弾き語り、新作「先帝御入水(せんていごじゅすい)」から始まった前半は、6歳の安徳天皇の物語。
「沖縄平家物語」は、壇ノ浦の戦いに敗れ「波の下にも都がございます」と言う祖母の腕に抱かれ入水自殺(心中)した安徳天皇の後日談を、海底の竜宮城に暮らす安徳と友達のジュゴンの物語として現在辺野古の地で起きている現実と重ね合わせての歌舞。
琉球語でうたうジュゴンの母(桜井真樹子さん)と、猩々となった安徳天皇(吉松章さん)が金武節の唄三線(新垣俊道さん)にのせて共に舞う場面で締めくくられました。

「涙よりほかに 云言葉やないらぬ 
 つめて別れじの 近くなれば 
 また拝む事の 節よ待たな」(金武節)



後半の「副将被斬」は、同じく壇ノ浦の戦いにて海に落ちるも源氏に引き揚げられ別々に捕らえられた宗盛と能宗(副将)親子の再会と処刑の談を、新作浪曲として東家孝太郎さん、曲師・水乃金魚さんによる熱演。
物語の流れにどのような節付けが聴き手の涙を誘うのか、(音頭の勉強をしている身としてはとくに)とても興味深く聴き入りました。



最後はスザンヌ・ヴェガの"Luka"とマイケル・ジャクソンの"Heal the World"の合唱でフィナーレ。
この流れで英語の歌は違和感無きにしも非ず?とも思えるけれど、古典の世界と現在とを結ぶ意味で必要なピースであるのかも。
台本を読まないと解せない能や琵琶の弾き語りに対して現代英語のストレートな表現は最後の仕上げによく刺さる。
個人的には、"Heal the World"は姉がマイケルのガチファンだったため10歳〜の当時、よく聴いていて‥、懐かしさのせいなのか判らないけれど、泣けましたねー。






とにもかくにも、自分もおもしろいことがんばろー!と思いました!!!
ちなみにフライヤーを描かせていただきましたのですわ。

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by agatha2222 | 2019-04-01 12:55 | Other | Trackback | Comments(0)


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