うまく説明できないのですが(説明する必要もないのですが)、子供のころから好きな漫才さん、好きというか当たり前に見ていたから愛着のある芸人さん、大人になってから聴くようになった落語家さん、凄い人々、たくさんいるんですが、私にとって、独特のポジションにいて気になり続けているのが、坂田師匠その存在です。(一時期家庭内でこう呼んでいたのでここでもそのように) さっき年がどうとか言いましたが、自分の成長とともにその評価?が変わってきた、といいますか。子供のころは、アホの坂田はなんだか怖かったです。いきなり家に訪ねてくるバカボンのパパの同窓生みたいに、こう、わけのわからない(ほんとは演技なんだけど)話の通じなさそうな人がマジで怖かったわけ。夢にまでみる怖さ。それを言えば「変なおじさん」も怖いし気持ち悪かったわけですが。 で、少し成長してくると、頭のキレの良い(=上手いこと言う)芸人さんが好きになり、いわゆる「アホ」役を軽視するようになる。で、大人になってやっと、いろんなタイプの人が居るから笑いの世界が成立するんやと(何事においてもそうかと思いますが)理解して、「アホ」役を貫く坂田師匠の尊さみたいなものに感じ入る時期に突入したのです。(たぶんその頃は退屈して寂しかったんでしょう。)プールで泳ぎながらもふとした瞬間にその姿が脳裏をめぐり、笑いながら水を飲み溺れそうになったことも。 また、20代の頃のことですが、中国人の義姉に日本の文化として坂田ウォーク(=ヨイトセノコラセ)と足拍手(=ファーホーファーホー)を教えたりと、家庭内を結ぶ話題を提供してくれ、もはやアイドルというか象徴的存在になっていると言えるかもしれません。 そしてさいきん思うのは(今もなお、アップデートされているのです)、その声の良さです。今さら書くことでもないかもしれませんが。たまに裏返る声。普通のこと喋ってるだけでも面白いでしょ。コロナ禍で、自宅でラジオや配信動画を「聴く」ことが増えてよりそこに注目するようになったのかもしれません。前に書いた(描いた)ダイアンのユースケ氏も同じように、声が裏返るタイプで、この声で何を言っても面白いやんと思うんですが、「声が裏返る=面白い」という脳内変換も、なにか元ネタというか刷り込みがあるんですかね。まあ、低いトーンで喋ってる男の人の声が不意に裏返ったら情けないというか面白味ありますよね。 余談ですが、トンボの色鉛筆「色辞典」、第二、第三集は昔から持っていたんですが、(もっとも基本の色が納められてるはずの)第一集だけ持ってなかったのを、最近やっと買ったんです。今までははっきりした色(=vivid tone)が無くて困っていたのですが、これで無敵です。今のところ、坂田師匠の衣装の色を塗ることにしか使っていませんが。 BGMとして「アホの坂田」(作編曲:キダ・タロー)をギターとギタレレでカヴァーしてみました。いい曲です。(イントロはメキシコ民謡「El Jarabe Tapatio」という曲からの引用だそうです。) いい曲ですが、これも歌詞がひどいので、今の時代じゃなくても今の年齢じゃなくても笑えないひどさなので、いや、そのひどさも含めてノスタルジーを感じもするのですが、これを肯定すると自分の人間性や品位をどうこう思われる懸念があるので、原曲は貼りませんが探せばすぐでてきます。 話はなんとなく、つづく。
by agatha2222
| 2021-09-11 17:34
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by あがさ カテゴリ
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