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「スートラ」を熱く(るしく)語る

10/1
シディ・ラルビ・シェルカウイ(振付・演出・出演)×19名の中国少林寺の現役僧侶×アントニー・ゴームリー(美術)の「スートラ」@オーチャードホール、観てきました。
わたくしによる予告編はこちら)
胸いっぱいで渋谷から歩いて帰りながら、色々考えた。

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この作品はDVDを何度も観てはいたけど、はじめて生で観てエネルギーを肌に受けて、あとパンフレットに森山未来が書いてたことを読んで(=主人公は少林寺の少年僧と一緒に旅をする)、やっと解った、というかしっくりと自分の中に収まったように思う。

「スートラ」は、ラルビの複雑緻密・カラフル万華鏡!が常の作品群の中では(比較的)シンプルな作りだと思う。
あくまで武僧たちが披露するのは彼らの少林寺拳法の演武で、ダンスを踊るわけではない。
とはいえ1個重さ30キロもする木箱を様々に用いながら、パズルのように空間を次々に展開させていく舞台は他には何処にも無いものだし、武僧ひとりひとりが他者とのタイミングを測って(例えば動きをずらしたりして)魅せる造形美も、彼らが元々パフォーマーではないことを考えると驚異的だと思う。
そして描かれた物語は多層的で、様々な解釈を許す、、、というか考えさせられる。


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(↑終演後のカーテンコール)



以下、私の勝手な解釈…とりあえず一気に書いてみる。
(ネタばれ含みます。)

ラルビ演じる舞台上の「その人」(=アウトサイダー)は、西欧世界の象徴として、アジアの国で「彼ら」(=武僧たち)を支配し(舞台脇に並べた木箱のミニチュアと指先で「彼ら」を操るように)、戦争させ、領土を奪い、難民を生みだし(逃れるようにボートに押し込まれる「彼ら」)、結果的にはしっぺ返しを受けることにもなる(ドミノ倒し)。

しかし一方で、「その人」はラルビ自身が東洋哲学(開いてゆく蓮の花のつぼみ…)に惹かれ仏教を実践していったように、少年僧を案内人として「東」へと精神的な旅をする、、(壁を、扉を叩いて城塞の中へと入っていく)

この少年僧は、「彼ら」と「その人」を繋ぐ橋渡し的な存在にも思える。
これは若い世代に=未来に希望を持っている、という意味もあるのだろうか。

「その人」は「彼ら」に混ざろうとしても明らかに異質の存在(箱も、「その人」のものだけ木製ではなく金属製)で、なかなか溶け込めず、はじかれてしまう。

「その人」は自分の箱の中で、怯え、どうにか外に出たいともがいたり、難儀そうに箱を引きずって歩いたり、ひきこもっているように見える。
まるで、ラルビ自身が子供のころに押し付けられ、そして自分を受け入れてくれなかったイスラム教やキリスト教の規範とは別の何かに、自らの生き方を求めようとしている様子にも見える。
(箱は、個人の与えられたパーソナルスペース(もしくはテリトリー?)を表しているとラルビがアフタートークで語っていました。)

エモーショナルな手の動き、表情(特に小さな子供が訴えているような切実な目の表情とか…)は彼のダンサーとしてのかけがえのない魅力で、心に突き刺さるものがあります。
(あと群を抜いた関節の柔らかさが可能にする液体のような動きの質感も)

彼自身が少林寺拳法の動きをやる時も、(本人がそう語っているように)彼はあくまでダンサーとして、その動きを行っている。指先にまでエレガンスと、感情が見えます。

舞台の最後の方で、ラルビも「彼ら」(=武僧)に混じって少林寺拳法の動きをやる場面があるけれど、これも「(同時多発的カオスな)全体の中で明らかに彼の動きだけ異質だけど、全体として観ても、良いよね~」というのが感想。
この辺からこの舞台のメッセージというか着地点が、匂ってくるんだけど、、、
(後で言葉にできるかな・・・今は匂いだけ・・・)

実際、インタビューでは「少林寺の動きをマスターするのは物凄く大変で、何時までやっても無理なんじゃないか、と思った」と語ってたくらい、ダンサーとしてのラルビにとっても大きな挑戦だったらしい。

あと、これも最後のほうで「彼ら」の衣装が伝統的なものからスーツに変わっているのは、「彼ら」の世界にも西欧文化が浸透していっている現実を反映してのことなのかしら。
「我々がイメージとして抱いている大昔の少林寺ではなく、21世紀の彼ら、生身の青年としての彼らを伝えたかった」とラルビがこれもアフタートークで語ってたこともあるのかな。
スーツ姿でアクロバット!もカッコ良いです。


そして美しい音楽!
ポーランド人のサイモン・ブロゾスカによる作曲&ピアノと、チェロ、バイオリン×2とパーカッションという生演奏は、それぞれがモニターで舞台上の武僧たちの動きを見ながら、それにタイミング、ダイナミクスを合せて演奏しているらしい。
ダンサーは音楽に合せて踊るのが普通だけど、武僧たちの「内側からエネルギーを生みだす」リズムは毎日異なるので、ミュージシャンが彼らに合せるしか方法がなかったとか。
(サウンドトラックCDが欲しいってツイッターに書いてる人がいるから、「ここ(EastmanのHP)で買えるよ!」っておせっかい言おうとしたら…売り切れてる!)

美術担当のアントニー・ゴームリーはイギリスの彫刻家で、今回の前には2005年のスーパー傑作、バングラディシュ系イギリス人振付家、アクラム・カーンとの「ゼロ度 Zero Degree」(これもアマゾンUKとかEastmanのHPでDVD買えます)でもラルビとコラボレーションしてます。
ちなみにアントニー・ゴームリーも本格的に仏教を学んだ人です。


DVDに収められている2008年5月31日のパフォーマンスからは、新たな演出や細かな変更点など幾つか見つけられた。
19人の僧侶たちは8年の間に新しいメンバーが加わったり、古いメンバーが僧侶としての生活に戻るためにツアーを離れたり、また戻ったりとだいぶ入れ替わったそうで、2008年と比べると見たかんじ若いメンバー(メンバーって呼ぶの変かな)が増えたみたい。
正直な感想としては、DVDで観られる2008年のパフォーマンスの方が、よく締まっていると思った。
(でもこれって当然のことでもある…。
何カ月もクリエーション&リハーサルを続けてきてからホームで行う公演の方が、おそらくだいぶ久しぶりに遠い外国でやる公演より勢いも出るかと。
あ、遠い外国というなら僧侶たちにとってはイギリスのサドラーズウェルズより日本の方が近いし時差もないけど。)
だからってケチ付ける気は一ミリもありません。


そろそろ纏め的なことを書きますと、「スートラ」に限らず、私が観たいくつかの彼の作品はどれも、ダンスと音楽(生演奏であることが多い)が深く結びついたエンターテイメント性の高い舞台の中に、問題を抱えた現実の世界・地球が見え、さらに(少なくとも私にとっては)個人的なレベルでも観る者の(迷い多き)心に深く共鳴するというか。
物凄く素晴らしい作品であるだけでなく、自分にも関係している(と思える)作品であるから、外国まで追いかけても観に行きたくなるんです!!


ちなみに、ラルビの名字「シェルカウイ」(ラルビの父親はモロッコ人、母親はフラマン人つまりフランダース=オランダに近い方のベルギー人)は「東からきた男」という意味で、彼のカンパニー名、Eastmanもそれに由来しているそうです。
(インタビューでも、「自分が東洋文化に惹かれ、居心地の良さを感じるのも、もしかしたら遺伝的な要素が関係しているのかもしれない」と語っていた。)
名前(名字じゃないほう)の「シディ・ラルビ」は訳すと「ミスター・アラブ」みたいな意味らしい。
顔立ちやとても白い肌とか、見た目はベルギー人ぽいのに名前は「東からきたアラブ人」というあたりも、異文化を繋いで傑作を作るアーティストとして象徴的だなぁと思う。


今日は眠れないな・・・
by agatha2222 | 2016-10-02 02:25 | Dance | Trackback | Comments(0)

スートラ(盆と正月)

いよいよ今夜、シディ・ラルビ・シェルカウイ×中国少林寺の現役僧侶による傑作「スートラ」が東京にやってくる。。。(ハアハア)
美術はアントニー・ゴームリー。
http://www.parco-play.com/web/play/sutra2016/


2008年初演(@ロンドンのサドラーズウェルズ劇場)のこの作品は既にDVD化もされてる。
各国の芸術祭などに招かれツアーが続いていて、最初の2年程以降はラルビ本人は出演せず別のダンサー(アリ・タベ)が彼の役を踊っていたんだけど、今回東京での公演は特別に!!!ラルビ本人が踊るという盆と正月っぷり・・・。
ラルビ本人が日本で踊るのって2010年の「アポクリフ」以来??
私にとっては「日本で」彼が踊るのを観るのは初めて。
先週からとっても緊張しています。楽しみというより怖い、というやつね…






でね、この目出たい時になんですが、これは拡散したいのだ、、

「リオ五輪閉会式『引き継ぎ式』への疑問」




記事リンクはこれ
http://realkyoto.jp/blog/rio_babel/
by agatha2222 | 2016-10-01 13:57 | Dance | Trackback | Comments(0)

『バベル』ふたたび

『シアター・ビートリッシュ』本番の直前だけど、シディ・ラルビ・シェルカウイの「Foi(信仰)」、「Myth(神話)」、に続く三部作の集大成「BABEL(words)」を夏のおわりに観に行った。
実は二回目。
鑑賞後ツイッターでボソボソと想いを綴ったので、自分のための記録としてブログにもまとめておきます。

会場は、渋谷のシアター・オーブ。


去年、遠出して観に行ったときのあれこれもブログに書きまくっています
「バベルの旅 そのニィ」


かつ、この「バベル」の振付を振付家(シディ・ラルビ・シェルカウイとの共同)自身=ダミアン・ジャレから学ぶetc.ワークショップにも体を張って参加したんです
「ダミアンといっしょ⑥ "end of one movement/start of another"」


8/30

武田尋善さんの個展も、Tokyo Electrock Stairsの公演も、バレエリュス展も行きたかったけど、8月末は自主企画公演に集中するために我慢、というより余裕ができなかった、、が「バベル」だけは観に行った。去年観たときよりさらに素晴らしかった。

自分の中に大風が吹いて(自主企画の直前に)まとまらなくなると困るなあと心配したけど、風は吹いたけど、それ以上に学ぶことが多く、それは自分の芯に訴えるもので、やはりこのタイミングで観られてよかったかも。シディ・ラルビ・シェルカウイの作品・表現はいつも芯に訴えてくる。

膨大な情報料、一つのテーマから幅広く深く思索がなされており、スピーチ部分も多い。音楽も和太鼓から中世の古楽からインド(南っぽい)声楽からハンマーダルシマーまで、ダンサーもミュージシャンも声を合わせて歌ったり、多様に美しい。そしてなんといってもダンス。

様々な国籍・バックグラウンドをもったダンサー一人一人が目を見張る、、特にシェルカウイらしい手・腕の複雑な動きで魅せる・伝えるダンスは美しく新鮮で、オリジナル。深いテーマを扱っていながら笑いの要素も沢山ある。アンソニー・ゴームリーによる美術はダンサーによってパズルのように

組み替えられ、塔になり檻になり船?になり額縁になりタイムトンネルにもなる。こんなに沢山の要素を盛り込んでいても伝えたいメッセージが明確だから散漫なところは全くない。客を煙に巻かず明確にメッセージを出す姿勢が好きでたまらない。


**************
「milonga」、「Genesis」、今秋新作の「shell shock」、現在製作中という「Fractus」も観たい。特に観たい。
by agatha2222 | 2014-09-09 07:17 | Dance | Trackback | Comments(0)

インドな日々②

ブログの更新が滞っていました。
ワタシがぼやぼやしている間にすっかり10月も半ば、
ワタシがじたばたしている間にとっくに世紀末は過ぎ、
あれやこれやの思い出が色褪せてしまう、、
いや、色褪せてもいいのですよ。
大事なものは、ちゃんと残るし、繋がるから。

というわけで「インドな日々」の続きを回想~

、、にしても、
ひとつのことを究めようとしている人達には憧れるなあ。
ごく幼いころから、自分も何か「コレ」というものを見つけないとと思っていた。
「スポ根」や「ゲー根」(ゲージツのゲー)に憧れた。
そんな回想のための回想は、さておき。

9/30 バーラタナティヤム by シッキル・ヴァサンタクマリ&R.スチトラ @阿佐ヶ谷 

ナマステインディアのセミナーハウスにて、バーラタナティヤム(南インドの古典舞踊)のデモンストレーション&解説を観たのだけど、スチトラさんの踊り、全身に惚れてもうた。
翌日に一回だけ公演を行うと聴き、阿佐ヶ谷へダッシュ!鑑賞!

お写真はこちらに。

マイム(とは呼ばないのでしょうが、、)って、好きなんだよなあ。
とくに手、腕と顔だけで表現できる世界の広さ・深さがなあ。

コンナッコールを踏む、リズムも痺れるんだよなあ。
入門の入門、とはいえ、ワークショップなどでリズムの仕組みを習っておいてよかったなあ。
審美眼(耳)を養うという意味でも。

南インドの歌もいいんだよなあ。

表現している神話の世界も好きなんだなあ。

習いたいなあ・・・、、って思うんだよなあ。(アー言っちゃった~~)
でも、インド古典舞踊って「神にささげる」神聖なもの、なんだよね?
軽々しく真似ごととか、やってはいけないような気がする、が、
そんなこと言いだしたらなんだってそうだ!?という気もするので、
闇練(or密練)なら別にOK、という気もするが、
そもそも時間etc.の余裕もなく、無理だなあ。
まあ、いつの日にか…。足腰が立つ間には…。


10/2 カタック「東京ガラナ#10」 by サンジュクタ・セナ&前田あつこ @青山CAY

前々から楽しみにしていた、カタック(北インド古典舞踊)のスーパースター?がやってくる!という公演へ。

ああもう、凄かったです。
Breathless(息するの忘れる)というかBlinkless(瞬きするの忘れる)というか。
時間が止まるというか。
音楽をまとったサンジュクタ以外の全てが、鑑賞者であるワタシの中から消えるような体験だった。

会場もひとつに。

吸い込まれるってああいうかんじだな、と。

蝋燭の炎を一心に見つめ続ける(ヨガでもあるよね?目の浄化法)、という行を子供のときにやってみたことがあるが(ヒマだったのでしょう)、
その時のことを思い出した。
そのくらい、凝視してたんだろうな。


10/6 「秋のリズム道場」@荻窪

早いものでワタシにとって四度目の参加となる「秋のリズム道場」by/with ガタム・ラヴァーズ。
たった四回目だけど、ちゃんと進歩が感じられ、また新しいことを教わり、
前回までの土台?の上に今回の学びがあるっっっ
楽しい楽しい道場です。
この日はいつもに増してエキサイティングでした。

(ワタシは、チャラい道場生ですから…
楽しいのが重要なんですの。)

皆でコンナッコールを唱えながら、ガタムをビシバシ叩いて、
感情をこめて叩いて、
ときに囁くように、宥めるように叩いて、
ときに髪をふり乱して、激情のまま叩いて、
ナダイからコールヴェイへなだれこんで、
三回繰り返して、
最後サムに戻ってくるTha!!
で、横っ面を魅せる!!

横っ面Tha!! だけは我ながらだいぶ上手くなったと思います。


そんなかんじ~~
インドな日々はこれからもゆるゆる続く~~
今年の秋冬は色々とライブを聴きに行くぞと燃えてるの~~
by agatha2222 | 2013-10-17 02:58 | Dance | Trackback | Comments(0)

ダミアンといっしょ⑥ "end of one movement/start of another"

ダミアン・ジャレ(Damien Jalet)WSの7日間が終了。

9/15 最終日、ギリギリの時間まで振りが追加されて、リハーサル。

バタバタしている間に観客が集まって、
緊張する間もなく本番を迎える。
「洗濯機フロアワーク」「ボレロ」「バベル」、
7日間の間に取り組んだこと全てをやった。

演目の間には、ワークでの体の使い方、
作品についてダミアン自身による説明を挟む。

最後に、本家本元!パリ・オペラ座による「ボレロ」初演時の映像や、
パリ・ルーブル美術館で上演された、ダミアン振付によるダンスパフォーマンス(複数の作品を館内にて同時上演)の抜粋映像の紹介も。


ショウイングが目的でワークショップに参加したわけじゃないとはいえ、
友達も観に来てくれて、
40~50人ほどの観客を前に(某・スター俳優/ダンサーもいた!)
夢のような本番、
その後、夢のような打ち上げ、温かい交流、
を終えて、いまだ少し、夢のようです。
夢じゃなかった証拠は、体中の痣とパンプアップしたままの脚、、、


演目「バベル」は、"踊り"の間の移動などもあり、テンポから遅れて踊りきれない部分もあったけれど、
「ボレロ」は本当に気持ち良く踊らせてもらえた。
「洗濯機フロアワーク」はまさかショウイングでやると思ってなかったけど、
自分なりに、7日間で進歩が感じられたので、よかった。


で、ここで頂いたエネルギーを止めてしまわず、次の動きに繋げていく。
立ち止まると勿体ない。
"movement=動き"とは、進行方向への意思であり、
自分自身がコントロールする部分と、自然の原理に任せる・ゆだねる部分で成り立っている、
いかにスムーズに、疲れないで動けるかは、
その二つのバランスを、うまくとることだ。
ダンスでも、日常生活でも、同じこと。

打ち上げでは、ダミアンの次のクリエーションについて、聴かせてもらうことも出来た。
でてきたキーワードは、山、山伏、日本の山岳信仰。

今回の日本滞在中に、高野山と熊野古道に(あと、もしかしたら山形にも)行くっていってたなあ、、
ワタシも今週、和歌山に一日だけ帰るんだけどなぁ、、
(別に会えないって。)

何にでもすぐに影響を受けてしまう、ワタシのスライム・マインド(造語)は、
熊楠の仕事に思いを馳せる。
…スライム、じゃなくて、"ねんきん"のほうがぴったりくるな、、
「ぷりぷり県」by吉田戦車、に出てくる和歌山県代表キャラが、熊楠にちなんで"ねんきん"っていうんだよ…。

ワタシの亡き父の実家は、「弁慶のお膝元」和歌山県田辺市の、南方熊楠の自宅の隣にあったのです。
爺さんの弟姉たちが熊楠宅の庭に蝉取りに侵入し、
曾爺さんが熊楠とケンカになったとかいうエピソードもありまして。
ワタシが卒業した小学校もも熊楠と同じで。

学ぶべきことは無限にあります。


とにかく、次へ。
ダミアンの声が今も聴こえてくる…
"Use momentum!" 

みんなありがとう!!
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ダミアン!!来年、"D'avant"観に行くからね!(諸々はなんとかする!)
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正確でダイナミックな動きにみんなが「惚れてまうやろ~!」のエミリオ先生と。(Aimilios Arapoglou)
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"17歳のバレリーナ"、脇田紗也加ちゃんと!
世界に羽ばたくバレリーナとペアで踊れたこと、一生の自慢にしたいと思います。
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by agatha2222 | 2013-09-17 12:59 | Dance | Trackback | Comments(0)

ダミアンといっしょ⑤ ~いよいよ

9/15 2:00am

ダミアンWS 6日目、終了。
残すところは明日のショウイング(いわゆる発表会)と、リハーサルのみ。

ダミアンは「ショウイングの為にやるんじゃない、
このWSの目的は、あくまで君たちが出来る限り多くを学ぶことだ」と言っている通り、
ショウイングが明日に迫っていようと、
毎日きっちりと、30分はウォームアップを行い、
基礎訓練である、例の「洗濯機ワーク」にも時間をとって、日々新しい動きを足してゆき、
(こちらがもうコレは捨てっと諦めかけていても、、)
20人の受講生ひとりひとりをちゃんと観ていて、
「ここは良くなったがここをもっとこうして」や
「キミは(ワタシのこと、、)はWS最初の方に注意された点を、まだ徹底できていない」等と、
とても根気よく、惜しみなく指導して下さる。
基本的にとても楽しくて、面白くて、
そして指導そのものは非常に情熱的。
いやぁ、もう本当に、ありがとうございました。

、、って、そんなかんじなので、
我々が気にしているショウイングの内要全貌は、
今日やーっとこさ明らかになったという感じ。。。

「ボレロ」は、この5月に初演されたパリ・オペラ座バレエ団の映像をみせてくれた。
(前投稿に動画張りました)
舞台装置(鏡)、プロジェクションすべて含めて、
やっぱり彼らの創りだす世界が好きです。素晴らしい。
なんだか、この状況(ダミアンが目の前に居て、彼らの振付を学ばせてもらっていて、「観たい観たい観たい何時か日本へ来い!!」と念じていた作品の映像をフルレングスで見せてもらっている)も含めて、
感涙にむせびそうになりました。
まだ早いってば。

モーリス・ラベルのあの曲に乗って、
というよりは煙のように絡んで、
アスティエで学んだこともフルに活かして、明日は踊ります。
踊りますわよ。

「バベル」は、既存の振付と、WS期間中に自分たちで振り付けた部分を、
2~4人の組になって踊ります。
日本の太鼓のリズムで踊るのです。
17歳のバレリーナと二人で、知恵とテクニックの限りを尽くして(+ダミアンとエミリオのアドバイスで)、作りました。
自分としてはイイものが出来たと思っています。
あとは理想通りに、音にピタっと合わせて動くだけ!

今夜は自宅で練習もみっちりしたし、もう明日は楽しむだけです。
よくここまで、怪我もなく脱落せずにやってこれたなぁと思うと感慨深い、、
(だからまだ早いって。)
それもこれも、WSの受講を許して下さった方々と、
協力しながら、冗談いいながら一緒に頑張ってこれた仲間がいてこそです。
ダミアン達から学べたことも有り難いけれど、仲間ができたことも同じくらい貴重なことです。
ありがとうございます、なのです。
この経験を活かして、ワタシは音楽寄りのミニシアターを創ります。
弾き語りも、唄も、バンドもやるよ。
もちろん、新しい唄もいっぱい書くよ。
やりたいこと、全部やっちゃるのよ。

それにしても、
、、、ラベルのボレロとラルビのバベル、、、
って早口言葉みたいだなあ。
(ラルビ=シディ・ラルビ・シェルカウイのこと)

ラベルのボレロとラルビのバベル、
明日開演、9/15 19:20 @スタジオアーキタンツ、無料也!
by agatha2222 | 2013-09-15 02:30 | Dance | Trackback | Comments(0)

ダミアンといっしょ④

残すことろあと三日、
なんとかなるような気がしてきた。
何故か、昨日より元気に動ける。
もしかして、必要なのはカーボ・ローディングか?

9/12 WS四日目終了。

90分ほど居残って、パートナーと「Babel」コンポジション(振付)の続きと、
セカンドヴァース(というのか知らないが)に入って格段に振りの忙しくなった「Borelo」復習、
ここで動画を多いに活用。
スマホってステキ…。

前投稿にて要注意人物に認定した、同じコンポジション・グループのギャルソンは負傷により途中棄権、
結果、ワタシのパートナーは17歳のバレリーナひとりになった。
このコ、若いが成熟していて可愛くて聡明でフレンドリーでサイコーなの。
ギャルソンには申し訳ないけど、二人になってクリエーションらしくなってきた。
建設的にコトが進む…(それに殴られる不安がない)
すまん、ギャルソン…
17歳のバレリーナは、最近までアントワープに留学してたんだって~
ああ、アントワープ!!
ワタシの強い「念」が、なんか自分の求めるものに関連するなにかコネクションを(日本語ややこしい)引き寄せているような気がするな~
気がするだけかもな~

そのコンポジションの題材に使わせてもらっている「Babel」のコンセプトについて、
じっくりみっちりまったり語りたいのだけど、
(シェルカウイ・ファンとして)
眠りを逃すとヤバイので、また後日…。
今日は裏技を使ってで強制終了します。

「(争いの絶えないこの世の問題について)
調和、だけが目指すべき答えじゃない、
共存、こそ達成可能なゴールだと思う」
これはシェルカウイ自身の言葉です。

話が逸れるけど、これもワタシの中に刺さってるシェルカウイ語録↓
「Everyone has his own justice
(人には人それぞれの正義がある)」

…つまりは、自分ばかりが正しいと思うなというハナシ。
ワタシも、誰かとの共同作業の中で、「あーこいつ解ってないな(イラッ)」と思うこともあるし、
思われていることも多々あると思うけど、
本当は自分だって自分が「解っている」と思っているだけで、
「解っている」と思っている内容だって、答えが一つとは限らない。
「常識」だって、ところ変わればひっくり返る。
もしくは「解っている」から「解っていない」誰かより自分が上、なんて順位もない。
(イラッ)ときてしまった理由は、単に相手が自分と同じ認識・考えを持っていないがために、
自分の思うように物事が進まないことが許せないというだけのこと。

脱線おわり。

…ところで、「洗濯機ワーク」は日ごとに動きを足していっている。
おそらく、前投稿で張った動画(Damian Jalet Workshop)と同じようにフルレングスやるんだろう…。
ワタシはまだ、(だいたい)できる個所と、できない個所があって、
一か所出来ないと、その後に支障がでちゃうの。
直々にダミアン先生に注意されたことも、最初は守れていてもテンポから遅れ始めると元の黙阿弥に…
遠心力を味方につけるには、重心を低く、自分とともに保つこと。
コンパスの芯を床に深くぶっ刺すようなイメージ。
わかっちゃいるができない、というのは、
どう身体を使うか、左腕がどうなってるのか右脚がどのタイミングでどうなるのか、方向はどっち向いているのか、正確にプログラミングされていないから。
「どんなに困難なタスクも細かく分割していけば、それぞれは達成可能なタスクになる」
(byハリソンじゃない方のフォード)

ところで(パートトゥー)、ダミアン先生来日の理由は、このWSだけじゃなくご自身のパフォーマンスのためでもあります。これ↓

あいちトリアンナーレ 2013

愛知県までは観に行けないけど…。

余談だけどダミアン先生、とっても愉快なチャーミングなダミアン先生、
映像等でよく見知った一昔前のお姿よりもだいぶムッチリしてる。
のっしのっし、歩いてる。
(でも超シャープに動く…)
てっきり、もうあまり自分では踊らないのかな~と思ってたんだけど…
踊るのね。
余計なお世話ですね、ごめんなさい。
でもそのムッチリがチャーミングなのです。
(そのうち似顔絵リバイス版が描きたい)。

さー、明日も頑張るぞー
コンポジションがあるから頑張れるような気がする。
勇気が出てきたが、ヤバイのはむしろ仕事の方だー、寝るー。


、、、こんなこと書いていたら、
こんな動画が届いた。↓
http://vimeo.com/74068852
、、、考えていることがどこかに繋がって、何かを呼ぶような気がする~
気がするだけかも~
by agatha2222 | 2013-09-13 00:08 | Dance | Trackback | Comments(0)

ダミアンといっしょ③

イタイイタイ ダルイダルイ ネムイネムイ イタイイタイ
「うわーん おかあさーん」
「泣いてもオカンはけぇへん!(怒)」

毎朝、自分の肉体を受け入れるのに数分かかります。
9/12 WS四日目の朝、やっと中日…。

沢山おもうところ、感ずるところはあるのですが、
そんなことより何よりも疲労感に支配されて、
さー最終日ショウイングまで持つか?という不安が湧いてきました。
持つかもなにも、振付をこなせるようにならなければ、
自分たちで作る部分はなんとか作り上げなければショウイングにならないわけだから、
やるしかないのです。

とはいえ、ココに記録を残そうと考えてまっさきに出てくるのは、
どこが痛いだの意識が遠のくだの、の弱音ばかり…(ある意味正直でよろしい)
痣とか擦り傷とかは、まあいいです、
今のところもっとも辛いのは、腿=内転筋と大腿四頭筋の膝上内側のパンプアップ(疲労物質等が溜まって腫れたような状態)がハンパないということ。
パンプアップしてんなぁと思ったところでアタマの中ではエルビス・コステロの「Pump it up」がガンガンに流れ始めるのです。(もちろん筋肉痛についての唄ではありません)
そんなことどうでもええわ…、、でも音楽は助けになるわ、、

2日目から振り写しが始まったのは、先日も書きましたが
シディ・ラルビ・シェルカウイとダミアン・ジャレの「Borelo」↓


我々が教わっているのは冒頭部分なので、この映像のようなリフト(他者の身体を持ち上げる・持ち上げられること)を多用したカラミはありません。
それでも、ダミアン自身が言ってたようにかなり「フィジカル(=肉体的にたいへ~ん)」。
世界三大バレエ団に振りつけた踊りですもの、そりゃあフィジカルでしょうよ。

とはいえ、↑の映像をみると正直なところ、やっぱりクラシックバレエのダンサーよりも、"その道(=コンテンポラリー)"のダンサーの方が、遠心力やコントラクションを上手く使って踊れているなぁ、と、
ダミアン先生のアシスタント(エミリオ先生)の踊りをみて思う。
(つまり、この映像は振り付けの意図する動きが体現されていないのでツマラナイ、ということ、、)

↑の映像で、最後に黒マントをかぶって登場するマリ=アニエス・ジロ(=パリ・オペラ座のエトワール)がかっこいい。

話は逸れるけど、かっこいいマリ=アニエス・ジロといえば、
マリウス・プティパ振付の「若者と死」(これはとても面白い)
前篇だけ(後編は別動画)↓


「Bolelo」は煙のイメージ、カクカクっとカタチをつくるのではなくて、
もっと流動的に動く、
流動的といっても、水・液体よりももっと粒子の細かい、、気体のように、
官能的なパフュームのように動くのです

…ですって。
難しいです。フィジカルです。
もっともっと集中できれば…と思うのだけど、疲労が…。
他の受講生で、「バファリン(鎮痛剤が含まれているので)を飲むと動きやすくなることに気づいたんですよー」と言っているヒトが居たけど、
そういうのは、あかんやろう(笑)
本番を控えたプロならともかく…。

で、官能的な「バレエ」の「Bolero」に対して、
「Babel」は「スモーだ!(どすこーい)byダミアン」らしい。
一度も流れが途切れないBoleroに対して、スタッカートで動きを止めて、
「見えない壁を打つ」「他者と領域を奪い合う(テトリスみたいに)」
、、、、
マーシャル・アートの要素もあり。
動きを止める(空手の寸止めみたいなかんじかな)、のは力が要るなぁ。
普段そういう身体の使い方は、しない(むしろご法度)ので、これまた疲れる。

「Babel」ベースのコンポジションで、先日と同じギャルソンにまたも軽くどつかれるというニアミス(というよりミスか)あり。
いい奴なんだが…、空間確認するまえに動いてしまうタチと見た。
同じ組なので、これからも気をつけよう。

で、昨日はこのあと、さっさと帰って寝ろといいたいところ、
渋谷にて「むゆうじゅ」のアメリカ凱旋公演を観に行った。
その話はまた、後日。
by agatha2222 | 2013-09-12 08:30 | Dance | Trackback | Comments(0)

ダミアンといっしょ②

痛い、重い、眠い、痛い。
つまり疲れた。そして痛い。

WS二日目終了。

身体には何故こうも「カド」が多いのだ?
(主に「洗濯機フロアワーク」で)床に当たる個所が痣だらけ。
痣が出来ないのは骨のないハラだけだ。
とはいえ、腹筋群ももれなくひきつって痛い。
家に帰ったら復習を、、と初日は考えてたけど、帰宅したらもう指一本動かすのもヤダ!ってかんじだ。
とはいえ、痛くても疲れていても、ワークショップ2時間も経過すると、身体がホカホカにあったまってきて、痛み・硬縮感などは薄れるし、
いよいよコンポジション(既成のコンセプトの元に数名一組で動きを自分たちで作る)に入ると、使うアタマの部分の違ってくるので、また集中力がでてくる。

そうやって薄れた痛みは、身体が冷えた翌朝に倍返しで還ってくるのだ。
前途洋々にみえる若くて眩しいダンサーの受講生達も、ちゃんと?みんな同じように痣だらけなので、
これを先生達みたいに「ヒュー、簡単だぜー!」とか言いながら正確にグルングルン回れるようになるには、やはりそれなりの道のりがあるのだろう…。
とにかくもう、クソ真面目になりすぎず、ちゃんとWS最終日までスタジオには通い続けることだけを目標にするのだ。

ところで、ダミアンの「洗濯機フロアワーク」の動画、あった。
これはだいぶアドバンストバージョンと思われ、真ん中の達者なヒト(赤いトレパン)はおそらく指導者かと。↓



「あなたの身体は動きのトランスミッター(伝達者)であり、動きそのもの、ではない。
動きを身体の中に沈みこませるな。
重要なのは、常に自分の位置、向いている方向を正確に認知して、動きの方向を把握していることだ。
進行方向が、動きを作っていくのだ」

みたいなことを、ダミアンが言っていたが、
これは非常に奥深いと思う。
進行方向とはつまり「意思」であって、「イメージ」、
明確な動きの、流れの、行き先の、イメージがあれば、
身体は勝手に最も効率的なやり方で動いてくれる、、、
これはひとつの真理(おおげさ?)だと思うのと、
「動き」という言葉を「人生」に置き換えることができるのでは~と考えたり。

とはいえ、もちろん身体の調整も不可欠なことや、身体の限界(関節の稼働域とか)が動きの限界を作ることも、当然のこと、、
(「イメージ」は必要条件で絶対条件でないということ)
イメージを身体へプログラミングしていく作業、か、練習とは。

…なんてのはツマラナイうんちくですが、
今日のメニューは、まずウォームアップを少し、
そして洗濯機ワークのつづき、
(痛くてやりたくないようっと思いつつもまた今日も同志に申し訳ないくらい助けられて、昨日よりは進歩した。)

そして、この5月にパリ・オペラ座で初演を終えたばかりの「Bolero」(ラベルの曲ね)から、ユニゾンの冒頭部を振りうつし、
その後は昨日からの続きで「Babel」から、コンポジション。

ああ、ボレロ!
惑星・衛星のように自転しつつ他転しつつ、一度も止まらず回り続けるボレロ!
3拍子×18小節(×2度繰り返し)だけだけど、かなり贅沢な体験です。
色々感ずるところはあるが、、まあまた明日。

「Babel」コンポジション中に、フレンチボーイの放った拳が鼻をかすったことだけ書いて、もう寝ます。
(もちろんそういう振りを作っていたのですが、空間認識の歪みがあったようで)
あと一センチずれてたら鼻ピアスの先っちょがぶっ刺さってたよ!!(どこかに)
by agatha2222 | 2013-09-11 01:23 | Dance | Trackback | Comments(0)

ダミアンといっしょ①

つづき。備忘録として。

9/9 初日。
ウォームアップとしてまず、導引とヨガを少し。(二日目からは時間短縮のため各自時間外でやっておいてとのこと)
フロアワーク、その名も「洗濯機」(Washing Machine)に取り組む。
(具体的にどういうエクササイズか説明するのは難しい…)
床にあちこち骨が当たって痛い(特に骨盤前側と肩)、、
コマ送りじゃないと?出来ない、、。
痛いのは、正しくできていないから。骨を床に押し付けすぎなのは、「体(タイ)が死んでいるから」かと(って相撲みたいな言い方ですが)。
運良く、非常に達者な方とペアを組めて、沢山教えていただく。
こういうところワタシはちゃっかりしている。
「重力と遠心力を味方に、自前のエネルギーは最小限で動く」のが、体得すべきテーマ。

後半は、いよいよ振りうつし。
「Babel(Words)」の冒頭部分から。途中から二人一組になる。
音はこれ。↓(Babelは来年、日本で上演するってヨ!)


ああ、感動!
動きの質について、動きの意味・概念についてもちゃんと、説明してくれる。
きっとワタシの目玉はらんらん(ばいきんまん)としていたことだろう。

ヒトと協力し合ってなにかを作る・成すことは、素晴らしいと改めて感じた。
明日は3人一組になり、頂いた振りの先をそれぞれで作る、コンポジションが待っている。

ああ、しあわせ!
みんな、ありがとう!

リズムパターンを最後に復習。

ああ、10時間くらい寝たいです!
タイガーバーム万歳!
by agatha2222 | 2013-09-09 23:19 | Dance | Trackback | Comments(0)